そもそもどうしてカナダだったのか?
私がカナダに行こうと決めたきっかけは、現カナダ首相のジャスティン・トルドー氏のスピーチです。
大学2年の夏頃に、「休学してワーホリしよう!」と決めたはいいものの、どこで何をするのか具体的なイメージは全くありませんでした。
英語圏に行きたいという希望があったので、候補としてあがったのがカナダ・オーストラリア・ニュージーランドでした。
とりあえずエージェントから各国の語学学校のパンフレットをもらい、どこに行くか考えることに。
当時、私の中でカナダのイメージは「メープルシロップの国」「なんだか平和そう」程度でした。
そんな中、ふと以前大学の授業で、カナダ人の先生がカナダの首相を紹介していたことを思い出しました。
それがこの第29代カナダ首相のジャスティン・トルドー氏です。
元は高校の先生で、父親は「カナダ最も偉大な首相」と称えられた故ピエール・トルドー氏。その時の授業では、彼がマリファナの合法化を進めていることに対し、「彼は顔だけの親の七光りなのか、それとも偉大なリーダーとなりうるか?」という議論をしました。
そういえば授業でやったなぁと、彼のことを調べていてたどり着いたのが、
私が衝撃を受けたスピーチ、”Because it's 2015” です。
2015年に発足した彼の内閣は、男性15名女性15名と男女同数となっています。
内閣発足時に行われた記者会見で、記者から
「あなたにとって、なぜ男女平等はそこまで重要だったですか?」
と聞かれた彼は、少し肩をすくめた後
”Because it's 2015”「だって今は2015年だからね」と答えました。
そんなの今の時代では当たり前だよ、と言わんばかりの彼のシンプルな反応に私は衝撃を受けました。さらに、彼の内閣には元移民や難民の方、障害のある方、LGBTの方などがおり、”Diversity is our strenght” 「多様性は我々の強みだ」という彼の言葉通り、カナダの多文化主義を表しています。
調べれば調べるほど、「カナダはこれからどんどん良い方へと進んでいく国かもしれない、その中に飛び込んで世界が変わる様子を肌で感じたい」と感じるようになり、カナダに行くことを決めました。
そして実際に、カナダでの生活はこの時の私の期待をさらに大きく上回る素敵な国でした。生活面はもちろん、カナダの多文化共生主義や、価値観の話も徐々に紹介していきます。