ワーキングホリデーに英語力は必要?英語力は伸びるの?
「ワーキングホリデー 英語」で検索すると、「ワーホリは英語が来なくても生活できる・仕事はある」とか、「ワーホリでは英語力は伸びない」と書かれた記事がたくさん出てきます。
私の経験からいうと、
・ワーホリを始める上で、英語はできるに越したことはない
・しかし、英語ができるだけではやっていけない
だと思います。
英語ができなくても仕事は見つかる?
まず、「英語ができなくても生活出来る・仕事が見つかる」というのは、私はあまり同意できません。私の働いていたお店は日本食レストランだったので、日本人の子が何人もレジュメを持ってきました。ですが「英語ができない子だったから」と、当時ものすごく人が足りなかったにも関わらず不採用にされていました。
選ばなければ確かに仕事があるかもしれませんが、海外に来てまでずっと皿洗いではもったいないです。
しかし逆に、現地で知り合ったあるワーホリの方は、英語はあまり得意ではないけれど、日本でずっとデザイナーとして働いていた経験を生かしてデザイン事務所で働いていました。
その方は、飛び込みでデザイン事務所に行き、今までの仕事や作品をプレゼンしてその場で採用となったそうです。ビクトリアの新装開店するレストランの案件を受け持ったり、ファッションショーを企画に携わっていました。
彼は、「仕事の話は専門用語がわかるからなんとかなるけれど、日常会話やジョークについていけなくて辛い」と話していましたが、私は彼がとても羨ましく感じました。
もし今ワーホリを考えている学生の方がいたら、英語の勉強をしておくことはもちろん同じバイトを長く続けておくといいかもしれません。私は短期のバイトばかりしていたので面接で履歴書を見て「で、君何ができるの?」渋い反応をされることが何度もありました。
ワーホリだろうと、採用する側からしたら英語はそもそも出来て当たり前なので、それ以上にアピールできる何かが必要です。「英語が話せれば何とかなる!」と思っていたのは甘かったなと恥ずかしくなりました。
日本食レストランで英語は伸びる?
私の話に戻ると、日本食レストランでは英語が伸びないのかというと、決してそうではありません。
私も、日本食レストランに採用された時は、「カナダに来たのに日本食か〜〜〜英語使う機会があるのかな」と不安でした。
しかし、当然ながらお客さんはほどカナダ人の方なので接客は完全に英語です。私の働いていたお店はオーナーがタイ人で、マネージャーやスタッフもタイ人ばかりでした。私が辞める頃に引き継ぎで入ってきたのはカナダの若者たちだったので、英語で仕事を教えました。寿司職人の二人と、ワーホリの同僚2人以外はみんな日本語が通じなかったので、仕事中に日本語を話す機会はあまりありませんでした。
ただ、バンクーバーなど都会の日本食レストランに行くと、店員はほぼみんな日本人で店内では日本語が飛び交っていたので、これはお店にもよりますね。
料理の名前は日本語ですが、お客さんが日本食に馴染みがない分、毎回「照り焼きとは何か?」「天ぷらのつゆに入っている大根おろしと生姜はどう食べるのか?」「黒ごまアイスってどんな味?」などの質問に即座に英語で答えなければならなかったので、いつも頭をフル回転させていました。
普段自分が当たり前に食べていたものを、改めて英語で、日本食の知識がない人に伝えるのはとても難しかったです。
寿司のネタも、英語で覚えて味や種類を説明しなればならなかったので、ワーホリの同僚といつも勉強していました。
例えば、サバは英語で”Mackerel”というのですがこれが「マグロ」とよく似た発音なので、電話注文をたまに間違えて寿司職人にいつも叱られました。
出発前からの英語の伸びは?
英語力の伸びについてわかりやすい数字でいうと、出発前のTOEICの点数は790点だったのですが、帰国直前にカナダで受けた際は920点を取ることができ、130点も伸びました。TOEICは、海外での生活・ビジネスにまつわる問題ばかりなので、ワーホリを通して海外での仕事探しやレストランやホテルの予約をしたり、英語の広告や雑誌等を読むことに慣れていれば、「あ〜これ言ったことある!懐かしい〜」くらいの感覚で解けるようになりました。
かなり難しくなったと言われている新傾向に変わった後は受けていないので、今の点数がどうなるかはわかりませんが・・・。
それよりも、私はずっと英語コンプレックスが強く、英語を話すことが怖かったのでそれが克服されたのが大きいです。「とりあえず喋ろう!伝えよう!」と失敗を怖がらなくなりました。英語コンプレックスの話については別の記事で今度詳しく書きます。
ワーホリで英語力は伸びます。ですが、「今は英語はしゃべれないけど、行けばなんとかなる!」と思っている人は、もう一度自分が現地で何を得たいのか考えてみてください。